サラダバーで結納

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エイリアンが提供する武器とは一体なにか 映画「メッセージ」

あらすじ

原作はテッドチャンのSF小説「あなたの人生の物語」。

あるとき、世界の12箇所に正体不明の大きな物体が飛来する。

主人公のルイスは言語学者であり、飛行物体の中にいるエイリアンとの意思疎通のために連れて行かれる。

聞きたいのは「目的がなにか」である。

謎の言語の翻訳活動をし始めるルイスと科学者のイアン。

そして、エイリアンが告げた「武器を提供する」の一言。

エイリアンがいう「武器」とはなにか、世界はこの飛行物体をどうするのか。

 

 

感想

物語が素晴らしい。

本当に素晴らしい。

テッド・チャンは素晴らしい。

 

重要なのは「言語によって脳の配線が変わり、配線が変わることによって考え方が変わる」という仮説だ。

この仮説が正しいとするならば、言語によって考え方や特徴が変えられるということになる。

ならば、言語によって特殊な能力を手に入れられることはないか?

「メッセージ」という作品はそういう作品である。

 

 

数年前までSF小説ばかり読みまくっていた私からすると、こういうアクロバティックな物語こそがSFなのだと思わずにはいられない。

理論や仮説を元にして物語を構築していくときに、アイデアで衝撃を与えるような内容を生み出せる、そのアクロバティックさがSFの素晴らしさだと思うのだ。

 

この映画「メッセージ」にはそのアクロバティックなアイデアがある。

エイリアンが与える「武器」というものが一体なんなのか、そこにアクロバティックなアイデアがつまっているのだ。

そしてその「武器」を手に入れた結果、人生が一気に変わってしまう。

いや、わかってしまう。

そんな物語。

 

 

 

 

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

 
あなたの人生の物語

あなたの人生の物語

 

「早く死ねたらいいね!」 リチャード・シルベスター

タイトルは著者が解放した時に受けた祝福の一言らしい。

早く死ねたらいいね! ― <私はいない>を願う人への非二元と解放の言葉 (覚醒ブックス)

早く死ねたらいいね! ― <私はいない>を願う人への非二元と解放の言葉 (覚醒ブックス)

 

 非二元の本。

あるのはワンネスだけ。

スピリチュアルな探求にはどれも意味がないと著者は言う。

「私」が消えるという解放が起きるか起きないかがすべて。

努力すれば起きるというわけではない。

なので、解放のためにやれることは何一つない。

 

解放が起きると、人間はいないということがわかるらしい。

人間がいないので分離もない。

そして、人生において選択というものもない。

 自分の人生で何も選択してこなかったなんて、素晴らしくはないか?

何かを後悔することも、罪悪感に苛まれることもない。

これ以外の可能性、違った可能性などなかった。

ホッとするではないか?

なんだっていいのだ。

行くべき場所はない。

為すべきこともない。

意味もなければ道徳もない。

救いもなければ望みもない。

すべて手放していいし、すべての緊張を解き放っていい。

絶望の素晴らしさ、無意味という贈り物を楽しんでいけばいい。

これからはまったくもって無力であることを楽しめばいいのだ。

 この文章を書いている「私」はいないし、書くかどうか迷ったということもない。

この文章を読んでいる「あなた」はいないし、読むかどうか迷ったということもない。

ただ起きることが起きただけ。

 

 

 

 

「すでに目覚めている」 

悟りを開きたいと思っているときに読んで「これだよ、これ!」といった気持ちになった本でございます。

 

すでに目覚めている(覚醒ブックス)

すでに目覚めている(覚醒ブックス)

 

 悟りを開くためには、静寂にいるとか、気付きとか、瞑想とかいろんなことをするようにいろんな本に書かれています。

そうすることで「解脱」の瞬間というのが訪れるというのが、いつものパターンです。

釈迦が悟った瞬間の話、気がついたら「私」がいなくなっていたという話。

悟りを開きたい人々は「最後の一撃」を常に待っている状態なんだという、ありふれた話。

 

ですが、この本ではそれらはただの「劇」にすぎないといいます。

私たちは「劇」をしているのだというのです。

悟りを開くために瞑想する劇をしているだけなのだと。

そして、「私」という劇をしているのだと。

「私」がいるのではなくて、「私」というストーリーが生じているだけ。

思考というストーリーが生じているだけ。

この世というストーリーが生じているだけ。

とにもかくにも、ストーリーが生じているだけであると。

 

今は、「このブログの記事を読んでいる『あなた』」というストーリーが生じているわけです。

大事なことなので詳しく書きます。

あなたに、「このブログの記事を読んでいるというストーリー」が生じているのではありません。

「このブログの記事を読んでいる『あなた』」というストーリーが生じているのです。

 

この本は、ネイサン・ギルというストーリーが、↑のことについて詳しく話している本なのです。

悟りを開きたいと思っている人に読んで欲しい、そして最後の一撃を待っている状態の人には特に読んで欲しい本です。