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サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

「クレムリン・メソッド 世界を動かす11の原理」

第一の原理 世界の大局を知るには、「主役」「ライバル」「準主役」の動きをみよ

一国の影響力は「金」と「軍事力」である。

金を持つやつ、軍事力を持つやつが主役になれる。

今の世界でいえば、主役は「アメリカ」。ライバルは「中国」。準主役にロシアや日本がいる。

 

第二の原理 世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである

理由はわからないがとにかくトップを目指したい国や個人がいるという事実。

なので、覇権を常に狙う国は後を立たない。

 

第三の原理 国家にはライフサイクルがある

国家には移行期・成長期・成熟期・衰退期というサイクルがあると著者はいう。

移行期は混乱している時期で経済なんか気にしていられない時期。

成長期は政治が安定し、まともな経済政策が行われる時期で高度経済成長が起こる時期。

成熟期は高度経済成長が終わり低成長になる時期で、賃金の低下と人口の減少が始まる時期。

衰退期は支配者層が政治に飽き、汚職が増え、増税し、革命が起きる時期。

このライフサイクルは後戻りすることがない。

今の日本は明らかに成熟期に入っており、中国は日本から30年遅れているとのこと。

なので、中国の成長期が終わるのは2018年から2020年あたりになると著者は予想している。

そして2030年頃にアメリカと欧州の時代は終わりアジアの時代がくるという。

 

第四の原理 国益とは「金儲け」と「安全の確保」である

金を儲けなければサバイバルできない。

結局首相や大統領の評価は国民が金儲けできるかどうかで決まる。

小国は自分の安全のために大国にしがみつく。

大国は他の大国に勝ち、小国を支配するために小国を守る。

 

第五の原理 「エネルギー」は「平和」よりも重要である

エネルギーがなければ個人も企業も金儲けできない。

エネルギーの確保は金儲けのためでもあり安全の確保のためにも必要である。

アメリカがイランを攻め込んだのも原油の確保のためだったのは有名な話。

重要なのはエネルギーの確保なのだ。

 

第六の原理 基軸通貨」を握るものが世界を制す

アメリカが世界最大の貿易赤字国であり、世界最大の財政赤字国であり、世界最大の体外債務国であるにも関わらず破産しないでいられるのは、ドルが基軸通貨だからである。

原油を売買するときに使うのはドルである。

基軸通貨を制することが世界を制す、だから欧州はユーロを作りユーロで原油の売買をするように仕向けた。

中国やロシアも基軸通貨になることを狙っている。

 

第七の原理 国益」のために国家はあらゆる「ウソ」をつく

国益は金儲け、安全の確保、エネルギーの確保、基軸通貨争奪戦が該当する。

これらのためならば国家はウソをつく。

それをさとられないために建前を用意するのだ。

イラン戦争がまさにそれだった。本音はエネルギーの確保だったが、建前は核兵器を開発しているからだった。

 

第八の原理 世界のすべての情報は「操作」されている

世界情勢を左右するような情報はプロパガンダが強くなるという。

アメリカとロシアでは報じ方が真逆なことがよくある。

それはどちらかが正しいというよりは、どちらの自分のプロパガンダを放送しているのだ。

 

第九の原理 世界の「出来事」は、国の戦略によって「仕組まれる」

戦略が先にありその後に歴史的事件や現象が起きるのだ。

安倍総理靖国に参拝したとき世界の各国が非難した。

小泉総理は6回も参拝していたのになぜ安倍総理のときは1回で非難が起きたのかといえば、中国が「反日統一戦線」をロシアと韓国に提案しており、日本は第二次世界大戦を反省していないと吹聴していたからだった。

中国の戦略があり、そのとき安倍総理靖国を参拝したから世界各国からバッシングが起きたのだ。

 

第十の原理 戦争とは「情報戦」「経済戦」「実戦」の三つである

武器を使う前にも戦争はしかけられている。

情報戦とは国民を洗脳すること、国際社会を洗脳することである。

中国や韓国が日本との領土問題で竹島は我が国の領土といったり、尖閣は中国の領土といったりするのは、情報戦なのだ。

要するにすでに情報戦争は始まっている。

 

第十一の原理 イデオロギーは、国家が大衆を支配する「道具」にすぎない

なぜソ連が崩壊後すぐに民主主義に移行できたかといえば、共産党の元エリート達は共産主義のことを信じておらず、国民を支配するためのツールにすぎないと知っていたからだと著者は言う。

アメリカが金のかかるグランドストラテジーを実行するために国民を納得させる必要がある。

そこで考え出されたのが4つの外交理論であった。

デモクラティック・ピース・セオリー。デモクラシー・ユニバーサリズム。主権制限論。ヘジェモニック・スタビリティ・セオリーの4つは、後付外交理論であるという。

これらは理論が正しいから出てきたものではなく、グランドストラテジーを成立させるために考え出された理論である。

 

 

以上の11が世界を動かす原理である。

国家のライフサイクルから見れば日本はもう衰退するだけであるのがわかる。

中国が尖閣を自分の領土だというのが情報戦であることがはっきりと理解できる。

アメリカの覇権もそう長く続きそうにないのがわかる。

実に素晴らしい本であった。

読めば必ず世界情勢の見方が変わってくるであろう。

 

「ロシアの宇宙精神」 人間は進化して不死になって死者を復活させる

ロシアの宇宙精神

ロシアの宇宙精神

 

人類は、共同で認識し、働くことによって、自分の内と外にある自然の盲目的な力を支配しなければならず、宇宙へ飛び出して、宇宙を積極的にわがものとし、変容させなければならない。

そして、かつて生きていた世代の人々すべてとともに、新しい存在の状態、すなわち不死の宇宙的状態を獲得しなければならない。

 

人間はまだまだ進化する。

人類の理性と倫理観によって発展の方向を決めていく能動進化。

宇宙に進出し自然の力を統御する。

死を克服し不死となる。

そして、死んだ人々を復活させる。

これらをすべての人と共同で認識し、経験し、働くよう呼びかけることによって、非現実的としか思えないことが現実となる。

これがロシアの宇宙精神という本にかかれている主張である。

 

この壮大としかいいようのない思想を実現するためには、まず人間は肉体組織を思い通りに創造しなければならないし、男女といった性別は超越しなきゃいけないし、植物のようにエネルギーを自前で賄えるようにならなければならないし、道徳を高めていかなければならないし、宇宙へどんどん進出していって宇宙をコントロールできるようにならなければならない。

そのためには科学の発展が必要であり、すべての人類が復活という偉業にすべての知性と労働を注ぎ込まなければならない。

 

 

この思想はフョードロフという人物によって生み出された。

この「ロシアの宇宙精神」にはフョードロフの論文、フョードロフに影響受けた人物達の論文が多数のっている。

ロシアの宇宙精神とはまさにフョードロフから始まったのだ。

すべての人類の復活という偉業のために。

 

 

 

「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」

何もかもが面倒臭いが故に生きるのが面倒臭い。

そんな心境になったことはないだろうか。

私はある。というか、今も若干生きるのが面倒臭い。

何をするのも億劫なのだ。

もしそうであるならば、回避性パーソナリティ障害なのかもしれない。

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)

 

 回避性パーソナリティ障害は「自分への自信のなさや人から馬鹿にされるのではないかという恐れのために、社会とかかわることや親密な対人関係を避けることを特徴とする状態である」。

特徴としては

・他人の批判や拒否に敏感

・親密な関係になるのに臆病

・親しい関係でも自分をさらけ出せない

・周囲の目や他人の評価を気にしすぎる

・自分は人に好かれるはずがない

・自己評価が低く、取り柄のない人間だと思う

・目的実現や新たなチャレンジに消極的である

・悪い出来事や可能性ばかりを心配する

・人との交わりを自分から求めない

・生きることに喜びが薄い

・親密な関係や性的な関係を避ける

である。

 

著者はこれらの傾向を

傷つくこと、言い換えれば自分の世界が壊されることを恐れるということではないだろうか。

 と主張している。

 

本書では、回避性パーソナリティ障害と回避性愛着の違いと類似点、また社交不安障害や自閉スペクトラム症との違いや類似点にも言及している。

 

 

私個人が読んでいてドキリとした箇所がある。

社会人となり自立することへの恐れや、パートナーと愛し合い、子どもをもつといった責任に縛られることへの不安といった回避性の特徴は、別の見方をすると、一人前の音にとして成熟することへの拒否という面をもつと解することもできる。

 この箇所を読んでまさに自分のことだと思ったのだ。

自分が自立した存在としての自信がないから、大人としての責任を担うことに恐れをもってしまうのだ。

 

 

この本の最終章には回避性の克服方法について書いてある。

大事なのは自分で決断することである。

どんな小さなことでもいいから自分で決断し、小さな変化を起こしてみることが大事なのだ。

ありのままの自分をさらけだし、自分を解放してやればいいと著者は言う。

少しずつでいいから自分で決めて、自分で変化させていけばいい。