サラダバーで結納

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「光化学の驚異」では、光の利用の幅に驚いた

光化学とは従来「光によって引き起こされる化学反応」を扱う学問であった。

だが、最近ではもっと広範囲を扱う学問となった。

この本ではそれらを紹介している。

 

そもそも「光」とは何なのかと聞かれると返答にこまる。

量子力学で言えば「粒子であり波である」わけだが、そんなことよりも

「光は」物質を通して作られ、物質と相互作用して機能を発揮し、物質で検出する

 と、考えればとらえやすい存在となるだろう。

 

第一章は環境を調和する光化学と題して、光触媒の話がなされています。

光触媒といえば酸化チタンの話になるのは当然だろう。

酸化チタンは、紫外線に当てると有機物を分解するというすぐれものなのだ。

光触媒を屋根にコーティングすれば、太陽光があたるだけで綺麗に掃除できる。病室の殺菌除菌に使われる。水や大気汚染の浄化にも使える。

太陽光を当てるだけでそれらが実現できるのが、素晴らしい。

可視光応答型光触媒ができつつある、と本書には書かれているが、ちょっと検索してもらえばもういくつも出来上がっていることがわかる。

 

第二章は生命活動を支える光化学と題して、生物と光の関係の話がなされています。

細菌が、光をエネルギーに変換する話。光合成の話。癌を光で治療する話。

どの反応にも光が使われることが事細かく書かれている。

 

 第三章は、超分子のナノ光化学と題して、分子モーターなどの光で分子を操作することについて書かれている。

光で動く分子モーターや光で分子に色をつける方法、フォトクロミズムの紹介がなされ、技術の発展に驚くだろう。

 

第四章は、情報を処理する光化学と題して、画像解析とホログラフィーについて書かれている。

 

第五章は、液晶を操る光化学と題して、液晶の話が書かれている。

光で曲がる液晶という不思議なものがあることが紹介されている。

 

第六章は、材料を加工する光化学と題して、レーザー光がいろんなことに使われていることが書かれている。

 

第七章は、微小空間を分析する光化学と題して、微粒子を光で分析する話が書かれています。

 

第八章では、分子、ナノを操る光化学と題して、分子1個を光で操れることが紹介されています。

 

 

 光を使ってこれほどのことが可能なのかと驚くこと間違いなし。

細かい解説をすべて理解する必要はないが、それでも驚くことは可能だ。