サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

「怠惰を手に入れる方法」は、とにかく怠けろと主張する。

自己啓発とか低炭水化物ダイエットとか、無理して頑張ると辛いから、いっそのこと惰眠を貪って、怠惰を実践しようぜ! という主張をしている本。

「~ねばならない」は忘れてしまえばいい。一生懸命働か「ねばならない」などを忘れてしまえばいいのだ。

著者の言う怠惰の掟は

  • 何はともあれ、まず座ろう
  • まったり心を解き放とう
  • 限界まで口をあけよう
  • もう骨折り仕事はやめよう
  • のんびり幸せ気分で行こう

この5つである。

少し補足すると、起き上がらなければならないことは特にない。自分を縛り付けているものは捨ててしまえ。食いたいものを食いたいだけ食え。仕事なんぞ寝そべってやれるものいがいやめてしまえ。金稼ぐとか、病気にならないために健康診断するとかじゃなくて、幸せでいればいい。

実に怠惰ですね。

 

著者がトニー賞ピューリッツァー賞受賞劇作家だからなのか、作話が散りばめられているが、だいたいスベっている印象なので、そんな話は読み飛ばしてしまって構わない。

特に第二章は、自己紹介と評して愚にもつかない作り話を垂れ流しているだけ、それがつまらない。

例えば

わたしはそのとき、人生で生まれてはじめて立ち止まったのだ。ニューヘイヴン・グリーンのどまんなかに座り込み、泣き出してしまった。そのまま三ヶ月間、座り込んで泣き続けた。食べ物は友人たちが運んできてくれた。

 こんなことが書かれているわけだ。つまらない作り話を読まされる側の立場も考えてほしいものだが、この本は怠惰について書かれた本であることを忘れてはいけない。

怠惰実践中に思いつく文章などこの程度のものなのだろう。

 

本筋と関係ない作り話に文句を言ってもしかたがないので、最後に著者の主張を引用しよう。

人生を支配してきたおぞましい「・・・ねばならない」すべてから解放されるのだ。しつこくあなたをつついてくる情熱も、創造も、衝動も、排除してくれる。人生ではじめて、あなたは心からくつろぎ、一切の不安がなくなる。ひとりひとりが安息するのは、業績を上げたり社会契約を確立してりするよい、ずっとずっと重要なことだ。

自己啓発やダイエットに疲れた人なら読んでみてもいいかもしれない。

 

怠惰を手に入れる方法

怠惰を手に入れる方法