サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

お笑いテロリスト大川総裁がゆく!

著者の大川豊氏は就職試験で153社落ちたので、自分で会社を起こして内定をだした男。

今現在の就職活動で何十社落ちることは普通であるが、153社となると現在でも相当な量であろう。

そんな総裁の雑誌の連載をまとめたのがこの本である。

 

はじめは、山一證券が潰れた時の株主総会の話だ。

総裁と山一證券との因縁は、就職活動から始まる。

山一證券だけですよね、一度潰れそうになったのは。当時の田中角栄蔵相の一言で助かったと思うんですけど、これから金融自由化で国が助けないこともあると思いますが、どう思われますか?」

「君はバカか。山一が潰れるときは日本が潰れるときだよ」

そう言われてから12年後に山一證券は潰れることになった。

その時、総裁は1円で株を1000株購入したのだ。

そして、最後の株主総会に出席したのだが、そこはもはやギャグとしか言いようのない空間だった。

株主から原因の究明をしたかどうか尋ねられても「貴重な意見ありがとうございます」と言うだけの社長。

それが永遠と繰り返される。そのたびに失笑と爆笑が交じる空間。

そして「あなたは本当に野沢社長なのか?」という質問をされたとき「私は野沢です」と答え、また大爆笑。

 

この話を読んで私は、ヒューザーの小嶋を思い出した。

耐震偽装問題で一躍有名になった小嶋。

国交省もいい加減にして欲しいですね!まったく!」と国会で発言したりしたが、最後は、すべての生気が抜けきったような声で「刑事訴追の恐れがありますので、お答えできません」を連呼していた、あの場面が浮かんだ。

あれも私から見ればギャグだった。

 

 

この本では他にも、統合失調症の芸人の話。北朝鮮に行った時の話。競売物件の話。超マイナーテーマパークの話。謎の博物館集落の話。大川興業が上場するかしないかの話。未来証券の話。珍宝館へのバスツアーを集った話。大川興業総裁選の話。選挙のインディーズ候補の話。刑務所民営化の話。いろんな方法で人と出会う話。テロリストをネタにした話。営業の話がある。

 

 

総裁のところには、ひきこもりや不登校の人、自殺を考えている人からメールがよく届いたらしい。

他にも、とにかく殺人をしたいという人からや爆弾が好きな人からのメールもあったとのこと。

そこで、総裁はメールのやりとりをする。「やめろ」とかそういうことを言うのではなく、あくまで話をするのだ。

「中国には爆弾芸術家ってやつがいるぞ」なんて話をしたりするのだ。

なぜ総裁にメールの出すのか。

その理由は「予想のつかないメールがかえってきそうだから」だと言われたとのこと。

私も同じことを感じた。総裁にメールをだした時、どんなことが返ってくるのかさっぱり予想が付かない。

だから、送ってみたくなる気持ちがすごくわかる。

 

あとがきの最後には

ブックオフに売ってもいい値段にはならないので、図書館に寄贈してみんなで読めるようにしてくれ。

 と、書いてあった。

私がこの本を買ったのはブックオフオンラインだったが、私は売るつもりはなく家にずっと置いておこうと思っている。

 

 

お笑いテロリスト大川総裁がゆく! (新潮OH!文庫)

お笑いテロリスト大川総裁がゆく! (新潮OH!文庫)