サラダバーで結納

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「新教養主義宣言」 啓蒙されたいなら読むべし

俺には知識が全然ねぇ!と気がついてから本をたくさん読み始めるようになった。

それから5年経った今では、人間が積み上げてきた知識の山に愕然としながら、少しずつ登っている状態を続けている。

終わりはないし、どこまで来たのかもよくわからないし、自分が求めている知識ってどういうものなのかわからなくなってきていた。

そんなときに出会ったが「新教養主義宣言」で、自分が求めていたのが「教養」であると知ることができた。

 

 

「新教養主義宣言」の著者の山形浩生氏は有名な翻訳者だ。

最近だとトマ・ピケティの「21世紀の資本」を訳している。

それよりも前で言えば、今現在日銀が行っているインフレ・ターゲット2%目標はポール・クルーグマンという経済学者の発案なのだが、このポール・クルーグマンの本を訳したのも、山形浩生氏だ。

 

こんな風に紹介すると経済関係の人なのかと思われてしまうだろうが、そういうわけでもない。

というか、手広くやっていて「このジャンルの人!」とひとくくりにできない。

そんな人が書いた本がこの「新教養主義宣言」。

 

この本のプロローグで著者が言っているのは「お前ら知識のベースが狭くて水準低すぎ」ってこと。

いちいち説明するの面倒くさいから、いろんなこと知っておいてくれ、そうじゃないと時間かかってしょうがない、と。

だから、啓蒙してやろうってことで出たのがこの本。

 

 

個人的な経験でいえば、放射線の話をするときに陽子と中性子ぐらい知っておいてくれないと、中性子線とかα線のヘリウム原子核の話にいくまでに原子の話からはじめなきゃいけないだろ!と思ったものだ。

あれは本当に面倒臭かった。

 

俺レベルの人間でも時にそういった気持ちになるのだから、山形浩生氏ともなるといろんなところでそう思うのだろう。

そりゃあ、新教養主義宣言という本を出したくもなるわ。

すぐに役立つとかそういう本ではない。

でも、知識ってそういうものでしょ。

おばあちゃんの知恵袋じゃないんだから。

新教養主義宣言 (河出文庫)

新教養主義宣言 (河出文庫)

 
愛蔵版 おばあちゃんの知恵袋大事典

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