サラダバーで結納

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「レポゼッション・メン」 シュレディンガーの猫の話で始まり、シュレディンガーの猫のような状態で終わる

あらすじ

人工臓器により長寿が可能になった近未来、高額ローンの返済が滞るとレポ・メンと呼ばれる臓器回収人が強制的に人工臓器を取り立てていた。レミー(ジュー ド・ロウ)は腕利きのレポ・メンとして恐れられていたが、ある出来事によって人工心臓を埋め込まれてしまう。多額の借金を背負い追われる身になった彼は、 謎の女性債務者ベス(アリシー・ブラガ)と出会う。

まあ~とにかく臓器回収人の行動が乱暴で乱暴でひどいものなんですよ。

トイレで便座に座っている女性のところにいきなり乗り込んでテーザー銃ぶっぱなして気絶させたり、電車の車内でいきなりナイフ片手に切りつけたり・・・。

誰がどう見ても即逮捕案件なのに、ローンの回収なのでありということになっている。

しかも回収方法はその場で刃物で体を切って中の人工臓器取り出したらその場から去るだけ。

もちろん、人工臓器抜かれた人は放っておかれるので死ぬでしょうな。

いくらローンを払わなかったからといって、命まで奪っちゃっていいのかよって話にはなりますが、まぁ自動車のローン払わなかったら自動車回収するのと同じで、肝臓のローン払わなかったら肝臓回収するだけって感じらしいです。

設定がぶっ飛びすぎていて、麻痺してくる。

 

 

主人公のレミーは結婚していて子供が1人いるけど、妻は回収人の仕事から販売人の仕事に移ってほしいと頼んでいる。

でも、そのことに反対するのは友人のジェイク。

そんな板挟みな感じのときにレミーの自宅でBBQパーティーやっているときに、回収人の仕事が舞い込んで、ジェイクが家の裏に止まったタクシーの中で包丁片手に回収したところを、レミーの妻が発見して家をでていったり。

船の中に滞納者が集団でいたところを偶然発見して、ぼっこぼこにして32個半の臓器を回収したり。

 

それで販売者になることを決意し、最後の回収作業にとりかかった。

人工心臓の回収だからAEDを使って電気ショックを与えるわけだが、この時機械がぶっこわれていたせいで、レミーはぶっ飛ぶハメになる。

気がついたときには、自分の心臓が人工心臓になっていて、高額ローンという最悪なおまけまでついてきた。

 

そこからは一気に下り坂。

そして、販売係にならなかったという理由で妻に家を追い出され、自分が人工臓器持ちとなったことで回収作業もうまくできなくなり、ローンが払えない状況が続いていった。

そんな状況のレミーを見た友人のジェイクは、たくさん滞納者がいる場所に一緒に行き臓器を回収して金を稼げというが、レミーは回収しない。

そんなこんなで出会ったのが、バーで歌を歌っていた女のベスだ。

このケツ顎女は10個もの人工臓器を滞納している麻薬中毒者だった。この女との出会いによってレミーの人生は変わっていく。

 

ローンを踏み倒そうとしてもうまくいかず、国外脱出をしようとするもうまくいかず。

闇医者にベスの人工臓器をとりかえてもらった後、ジェイクがやってきてレミーとついに対決をする。

そしてここで衝撃的な告白をするジェイク。

人工心臓をいれるハメになった事故は事故なんじゃなくて、ジェイクが意図的に仕組んだことだった。

ジェイクはレミーが販売係になんかなってほしくなくて、一緒に回収人として仕事がしたかったのだ。

だから、AEDに細工をしたのだ。

そして、ぶん殴り合いが開始し最後は大きめの石をジェイクにぶつけられたところで気絶。

 

 

ここからレミーの境遇は絶好調になる。

自分達の人工臓器の滞納情報を書き換えるために、本社のビルに殴りこみにいく。

数多の敵を殴ったり刺したりして倒した後、ついに滞納情報を削除するスペースへ入ることができた。

 

ここからグロテスクであり官能的なシーンになる。

臓器についてバーコードを読み取るために、皮膚をメスで切り体内にバーコードリーダーをぶちこむ。

この映像表現がただ苦痛を表現するだけじゃなくて、エロチックな表現をとっているのが素晴らしい。

血はしたたりおち苦痛に満ちた表情を使って官能的な表現をしている最高のシーンだ。

 

 

物語はこの後、ジェイクがやってきて味方になり爆弾で臓器回収スペースを爆破して終了。

あとは、ビーチでレミーとジェイクとベスの3人がくつろいでいるシーンへ。

レミーが書いた本が出版されたらバカ売れ。

いいコトばっかりのエンディングかとおもいきや、これが違う。

 

人工臓器を売っているユニオン社は新たな商品として「M5神経装置」というものを売りだした。

脳を損傷した人に死ぬまで夢を見せ続ける装置。

幸せで満ち足りた夢をずっと見せ続ける装置。

レミーとジャックが殴り合いをした時に気絶したが、実はそこから先は夢だったのだ。

M5神経装置が見せる夢。

レミーは死ぬまで夢を見続ける存在となった。

その状態は生きているのか死んでいるのか、わからない。

シュレディンガーの猫のように。

 

シュレーディンガーの猫、量子コンピュータになる。

シュレーディンガーの猫、量子コンピュータになる。