サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

「うずまき」 伊藤潤二作品の中で最高傑作だ。

普段ホラー漫画をほとんど読まない私だが、伊藤潤二の作品は大好きだ。

伊藤潤二のホラー作品で有名なのは「富江」シリーズで、何度も実写映画化されている。

そんな伊藤潤二の作品の中で私が最も好きな作品が「うずまき」である。

うずまき (ビッグコミックス ワイド版)

うずまき (ビッグコミックス ワイド版)

 

舞台は黒渦町という田舎町で、女子高生の五島桐絵と恋人の斎藤秀一の周りでわけのわからないことが起こり始める。

ある日、斎藤秀一の父親が道にうずくまってずっと蝸牛の殻を見ているところを五島桐絵は目撃する。

そのことを斉藤秀一に話すと、父親が最近変になっていると告白される。最近は会社にもいかず一日中うずまきばかり見つめていて、味噌汁飲むときは必ずかき混ぜてうずまきを作り、風呂に入るときも必ずうずまきを作ってから入るという。

いつしか、右目と左目を別々にぐるぐる回せるようになっていた秀一の父親。

そして、ある日階段から落ちて死んだのだが、本当は樽のようなところに体をうずまきの形にしながら入って死んでいた。

みずからがうずまきとなったのだった。

 

そこから、この黒渦町はうずまき現象が多発していく。

額に傷が出来た少女は、日に日にその傷が渦を巻いて大きくなっていき、ある日そのうずまきに自らが飲み込まれ消滅したり。

体をねじりにねじれるようになり、自分の体が撚った紐のようななった二人のカップルが現れたり。

五島桐絵の髪の毛がうずを巻くようになり、しかも切ろうとする人間を髪の毛が襲い始めたり。

人間が蝸牛になったりなどなど。

他にも人間がおかしくなっていく様がどんどん描かれていく。

 

 

そして、いくつもの台風がやってきては家屋を壊されたが、唯一壊されなかった古くからある長屋に人々は集まってきていた。

救助隊やボランティアが多く黒渦町にやってきたが、誰一人としてこの町から脱出できたものいない。

町全体がうずまきの支配下にあるような状況だ。

いつしか長屋が満杯になり、人々の身体は互いに絡まり合い、解くことすらできなくなっていった。

そしてぶっ壊れた長屋。だが、増築することでスペースを増やしていった。

こんな町から逃げるために主人公達は脱出を試みるのだが・・・。

 

 

 

「うずまき」ひとつで怪奇現象を次々と書いていく伊藤潤二の凄さが半端ない。

すべてはこの黒渦町に原因があるのだが、よくもまぁこんな世界が描けたものだなぁと関心せずにはいられない。

ラストは圧巻で、昔からずっと続いていたことが描かれスケールの大きさに度肝を抜かれるだろう。

スケールのでかいホラー漫画は最高だ。

ファンタジーともSFとも違ったスケールのデカさがたまらない。

 

 

この「うずまき」は映画化もされており、アニメ化もされている。

そして、ワンダースワンでゲーム化もされている。

うずまき~電視怪奇篇~ WS 【ワンダースワン】

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うずまき [DVD]

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