読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

「ギョ うごめく不気味」

伊藤潤二の恐怖マンガ「ギョ うごめく不気味」。

ギョ 1 (ビッグコミックス)

ギョ 1 (ビッグコミックス)

 
ギョ 2 (ビッグコミックス)

ギョ 2 (ビッグコミックス)

 

 沖縄旅行に来ている主人公の「忠」とその恋人の「華織」。

そこで異常な臭いを発する脚の生えた魚を発見する。

シューシュー音を立てながら、不規則に動く脚の生えた魚。

一匹や二匹じゃない。

大量の脚の生えた魚が地上にやってくる。

脚の生えたサメまでやってきて人を食い殺し始める。

 

 

とにもかくにも、この脚の生えた魚が不気味で不気味でたまらない。

なぜ足が生えているのか、なぜ異常に臭いのか。

 

ひとつの説には、旧日本陸軍が細菌の研究をしていたとき近海の魚から見つけた未知の細菌が突然変異して、ガスを口や肛門から吐き出し続け、それを使って臭い兵器を創りだそうとし動物に感染させたがうまくいかなかったが、研究者がガス圧で動く歩行器を作り出した。

その歩行器と魚の足が似ているという説。

 

日本陸軍と細菌兵器と言われた731部隊を思い出さずにはいられない。

731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く (新潮文庫)

731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く (新潮文庫)

 

 

ギョの話に戻ると、この後本土に大量の脚の生えた魚が上陸し、人間も細菌に感染して、異臭が漂う世界へと変貌していく。

そして「脚」の研究が進んでいくにつれわかってきたことは、本当に人がつくったといえるのかわからないということだった。

 

 

結局、細菌の正体はわからないし、機械がどうやって作られたのかもわからない。

でも、それでいい。

伊藤潤二の作品の壮大さはやはり素晴らしい。