サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

「すばらしき新世界」

1932年に発表されたディストピア小説である「すばらしき新世界」。

子供は人工孵化で生まれてくる。しかもその時にすでに階級が決まっている。

条件反射を巧みに利用して洗脳する。

セックスは誰とでも好きなだけすればいい。

気持ちが憂鬱になることがあるならば、ソーマというものを飲めば一瞬で考えなくなる。

人々に孤独はなく、隠し事もなく、嫉妬もなく、誰もがみんなのために働くそんな「すばらしき新世界」。

すばらしい新世界 (講談社文庫)

すばらしい新世界 (講談社文庫)

 

母親、父親というものは汚らわしいものとされる

子供を生むという行為は誰も経験しない。

1人の人間と永遠の愛を誓う結婚もない。

だがそれでもこの世界は「幸福」だ。実に幸福なのだ。

人々は幸福だ。欲しいものは手に入るし、手に入らないものはみんな欲しがらない。人々は暮らしが楽で安全だ。病気にもならない。死ぬことを恐れもしない。激情や老齢などというものはさいわい知らない。母親や父親に煩わされることもない。妻や子供や恋人などという、激しい感情の種になるものもない。当然振舞わねばならぬようにしか振舞えないのだ。そのように条件反射訓練を受けているのだ。それでも何もかもうまくゆかないようなときは、ソーマというものがある。

この世界はそういうものなのだ。

幸福と安定がすべてで、自由がない世界。

 

 

自由がないことに恐ろしさを覚えるか、安定と幸福があるなら自由などいらないと思うか。

読んでいてどう思うかは、個人個人によって差が出てくるだろう。

激情にかられたり、激しい感情に襲われることを避けたいと常々思っているので、すばらしき新世界も悪くないなぁと少し思う。

 

 

そうそう、ストーリー自体はさほど面白く無い。

最初と最後あたりは楽しかったが、途中がいかんせんつまらなかった。

必要な箇所ではあるけれども、面白くはない。

時々読み返して、ここが嫌、これは良い、と思うことが重要かもしれない。

時がたって考え方が変わると、きっとこの本を読んだ時の感想も変わってくる。

そこを楽しむ本かな。