サラダバーで結納

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「独裁者プーチン」

昨日紹介した「狐と狸と大統領」はプーチンを肯定的に書いた本であったが、この本は全く逆でプーチン批判の本である。

独裁者プーチン (文春新書 861)

独裁者プーチン (文春新書 861)

 

 この本にはプーチンのダメなところがこれみよがしにのっている。

事実なのかどうかわからないことも多々あるが、それにしても多い。

とくに腐敗っぷりはなかなかのものである。

世界腐敗認識指数のランキングでロシアは2011年に143位という腐敗っぷり、日本は14位で中国は75位なのだから、中国よりも腐敗しているのだ。

 

極めつけは「プーチン腐敗白書」というものだろう。

ネムツォフ元副首相、ルイシコフ元下院議員ら4人が代表を務め、独立系専門家が調査したものである。

 

副市長の座を追われた時に共同出資で不動産会社を作ったのだが、そのときの共同出資者のウラジミール・ヤクーニンはロシア鉄道会社社長になり、アンドレイ・フルセンコは副首相を経て教育学相になる。

その弟のセルゲイ・フルセンコはガスプロムの最大子会社であるレストランガス社長でありロシアサッカー連盟会長を兼務。

 

ユーリー・ゴバルチュクはロシア銀行の最大株主で、全国テレビ網を傘下に収めるナショナル・メディア・グループの総帥。

ニコライ・シャマロフはロシア銀行第三の株主で、ブイボルグ造船の共同経営者。

この二人はKGB時代の同僚でしながいスパイだったが、いまやロシアの2011年億万長者リストの115位と184位だ。

ちなみにロシア銀行の大株主はすべてプーチンのペテルブルク時代の友人だという。

 

子供時代から柔道の練習相手であったアルカジーとボリスのローテンベルグ兄弟も、パイプライン建設会社を創設し億万長者となった。

他にもガスプロム掘削部門子会社を無競争かつ低価格で落札。

プーチンの威光を盾にしてガスプロムを食物にしているわけだ。

サハリンのガスをウラジオストクに運ぶ総額2100億ルーブルパイプラインは入札もないまま兄弟の会社に発注された。

 

とにかく、プーチンと親しい人間があまりにも金持ちになりすぎている。

腐敗以外の何者でもない。

 

 

この本のタイトルは「独裁者プーチン」であるが、本を読み進めていくとまさに独裁者がふさわしいとしか言いようのないプーチンの行いの数々に嫌気がさしてくる。

そんなプーチンはどうやら領土問題を解決したいのかもしれない。

ロシアの国境が拡大するとき、大ロシア主義者に残るソ連邦崩壊のトラウマが初めて払拭されるだろう。プーチンソ連崩壊の悪夢を断ち切った指導者として歴史に名を刻むことになる。

これがプーチン三期目に賭ける密かな野望かもしれない。

そう考えると、なぜクリミア半島を占領したのかもわかってくる。

 

なら日本の北方領土問題はどうだろうか。

プーチンは2島返還以外は受け付けないといった感じで、日本は4島返還を求めているから平行線のままだろう。

残念ながらプーチンがいる限り北方領土問題は解決しそうになさそうだ。

 

そんなプーチンの支持率はどうなっているのかといえば、

プーチン大統領の支持率 過去最高を記録 / Sputnik 日本

ロシアのプーチン大統領の6月の支持率が89パーセントとなり、過去最高を記録した。また回答者の64パーセントが、ロシアは正しい方向に向かっているとの確信を示していることが分かった。

独裁者でも支持率が高い。

 

プーチンはアジアをめざす―激変する国際政治 (NHK出版新書 448)

プーチンはアジアをめざす―激変する国際政治 (NHK出版新書 448)

 
ウラジーミル・プーチン ロシア連邦 首相 1/6 フィギュア

ウラジーミル・プーチン ロシア連邦 首相 1/6 フィギュア