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サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

偽薬効果と逆偽薬効果は違うのよ

科学

偽薬効果ってあるでしょ。

ただのビタミン剤を風邪薬と偽って飲ませても、風邪に効果があるってやつ。

こいつは有名ですから知っていると思うけど、じゃあ逆偽薬効果は何かって話をしましょうかね。

実験の内容は、不眠症の学生を用意して、睡眠に何ら影響のないものを飲んでもらう。

その時に副作用として「興奮作用がある」と説明するのと「鎮静作用がある」と説明する2つに分ける。

で、どちらが早く就寝につくか測ってみたら「興奮作用がある」と説明されたほうが早かったわけだ。

これが逆偽薬効果ってやつだ。

 

この実験を偽薬効果で考えてみると、「鎮静作用がある」と言われたほうが早く寝付くはずだ。

だって、鎮静作用があると言われたほうが落ち着いて眠れるようになると思い込めるはずだから。

だが、実際はそうじゃない。

これはいったいどういうことか?

そいつを説明するには、帰属理論ってやつを知らないとならない。

帰属理論がなにかというと、人間ってやつは何か出来事を認知すると原因を何かに帰属しようとするってことだ。

わかりにくいから一言で言うと、人間はとにかく「理由付け」をしようとするってことだ。

しかも、意識的にやるんじゃなくて無意識レベルで理由付けをする。

 

吊り橋効果ってやつがあるでしょ。

吊り橋わたっているときに感じたドキドキが、一緒にいた異性にドキドキしていると勝手に脳が理由付けしちゃうやつ。

帰属理論ってのは要するにあれのことだ。

 

不眠症の大学生の話に戻ろう。

こいつを帰属理論で考えると、不眠の症状があるが原因がわからない。

要するに理由付けができないってことだ。

だが、「興奮作用がある」と言われて薬を飲むと、不眠の原因を薬のせいに出来る。

なんで眠れないんだろう→興奮作用のある薬を飲んだからだ→理由付けができたので眠れた

こういう流れになるのだ。

何度もいうがこれは無意識レベルの話であるということだ。

 

 

なぜ無意識と強調するかというと、実験の後大学生にインタビューしたときの反応が偽薬効果のとおりになっているからだ。

興奮作用があると言われた人たちは「普段より興奮気味だった」と答えたし、鎮静作用があると言われた人たちは「リラックスしていた」と答えていて、ちゃんと偽薬効果が現れていたのだ。

だが、無意識レベルでは逆偽薬効果が現れていたので、興奮作用があると言われた人たちのほうが早く眠りについたのだ。

いやはや人間の認知とか潜在意識とかは複雑だねぇ。

 

 

そんなことが書いてある本がこちらである。

サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)

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