読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サラダバーで結納

本当によくあるブログ。作品の感想や思ったことを書いているブログ。

「四次元時計は狂わない」

立花隆という知の巨人がいる。

数々の著書があるがその範囲はかなり広く、臨死体験からスーパーコンピュータや中核と革マルの本まで出しているという広大な範囲を扱っている。

そんな立花隆が「文藝春秋」で連載していた随筆をまとめたものがこの本である。

 

四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説 (文春新書)

四次元時計は狂わない 21世紀 文明の逆説 (文春新書)

 

 知の巨人と言われるだけあって、随筆であつかう範囲も広い。

科学ひとつとっても、最近の太陽の話、有機合成化学の話、友人宇宙探査の話、巨大地震の話などなど。

それもただ知識を披露するだけではない。

自ら取材したり、シンポジウムに参加したり、その場所へ実際にいってみたときの話を披露しているのだ。

ここがこの本の良さである。

知ったことを自分の体験談と共に披露することができるのは、取材をしたりしているからである。

ただ、知識を羅列するだけの教科書的なものではないのだ。

 

 

本のタイトルである「四次元時計」の話を紹介しよう。

光格子時計というものがある。

その精度たるや百億年に1秒しか狂わないという驚くべき代物である。

ここまで精確な時計というのは、私が暮らしているこの地上の重力の違いすら時計の時間に狂いを生じさせるほどである。

時計を置く場所が50メートル違うと重力の違いを感知して相対性理論に基づくズレが生じるのだ。

18桁レベルの精度まで行くと1センチ上げ下げしただけで狂いが生じるレベルにまでなる。

精確な時計ができあがるということは、日常生活レベルで相対性理論を垣間見れるということなのだ。

 

 

この記事では科学のことばかり書いているが、それは私が科学好きであるからだ。

この本には他にも沖縄戦の話や、出雲大社の話、ベトナム戦争の話、竹島の密約の話、麻酔とボーイング787の話、とにかくいろんな話が書かれていて、全部で39あるのだ。

立花隆のアンテナに引っかかった事柄を立花隆の体験と共に紹介している随筆。

 

 

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)

 

 

 

宇宙からの帰還 (中公文庫)

宇宙からの帰還 (中公文庫)

 
精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか (文春文庫)