サラダバーで結納

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「脱獄王―白鳥由栄の証言」

この本を買った理由は、脱獄話にはまっていたからだった。

YouTubeで「脱獄」と検索すればたくさんの脱獄話がでてくるが、もっと深く知りたくなったのだ。

そんなときに見つけたのが白鳥由栄という4回脱獄した男だった。

 

脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)

脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)

 

 1907年に青森で生まれた白鳥由栄は25歳の時に強盗殺人をし、28歳のとき土蔵破りで逮捕される。

そして公判の遅れにより7ヶ月間の未決生活に飽き、重刑食らう前に娑婆の空気に触れたくなり、看守の冷酷な扱いに耐え切れなくなったので脱獄した。

そして3日後に下痢で下山したところを逮捕される。

 

この本では脱獄したときの方法が詳しく書いてあるのだが、脱獄話の面白さは脱獄方法といっても過言ではない。

青森脱獄のときは、汚物を便捨て場に捨てにいったときに針金を拾い鍵をつくった。

あとは看守の巡回時間を靴音で計って、脱獄完了。

 

 

次は秋田脱獄。

刑務所のひどい扱いと役人の横暴な態度に腹を立て、そのことを訴えるために前に世話になった主任さんに会う目的で脱獄したのだ。

脱獄するときはひどいことをした看守に「脱獄する」と宣言するのが白鳥由栄のやり方なので、このときも宣言していた。

入れられていたのは長方形の鎮静房で天井に窓があるだけ。

壁を足だけでのぼり、ブリキの刃で天窓をガードしている金属や金網を切断して、嵐の日に天井つきやぶって脱獄。

そこから3ヶ月かけて東京にいき、主任さんに会いに行って自主する。

 

 

次は網走刑務所。

手錠と足錠をされて縛り上げられたため、肉に食い込み蛆がわくという地獄。

そしてご飯を食べるときも犬食いしかできない状況。

味噌汁の塩分で手錠を錆びさせ、鉄枠にも味噌汁をふきかえて錆びさせる。

白鳥由栄には特異体質があり、関節を自由に脱臼できるのだ。

なので、頭さえ枠から出せれば体も通せるのだ。

ということで、錆びた手錠をはずし、鉄枠もはずして頭通して脱獄。

そして2年間の山中の洞窟生活。

途中で泥棒と疑われて殴られて命の危険を感じたので、刃物で殺人。

正当防衛を主張するも殺人罪と加重逃走罪で死刑。

 

 

次は札幌脱獄。

死刑が怖くなったので床を斬り裂き土を掘って脱獄。

このときは山中で300日生活。

逮捕されたあと懲役20年を言い渡されて、府中刑務所にうつされて模範囚となりのちに仮出所する。

 

 

 

人生に4度の脱獄。

しかも他の人間の助けなど一切借りずに、たった一人ですべてやりとげるというすごさ。

特異体質と山中で2年も暮らせる生命力のすごさ。

こんな人間はまずいない。

 

 

あ~脱獄したいなぁ。