サラダバーで結納

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「変な学術研究2」 やばすぎる法医学の本

この本を一言でいうと「人間やべぇ」ってことだ。

前作「変な学術研究1」はいろんな分野の役に立ちそうもない研究を紹介する本であったが、この本は法医学者が報告した稀な事例を紹介している本である。

なので、前作と同じような内容を期待したら注意したほうがいい。

変な学術研究 2 (ハヤカワ文庫NF)

変な学術研究 2 (ハヤカワ文庫NF)

 

 この本は一番最初から実に特殊な死に方の話をもってくる。

それは、犬に猟銃で撃ち殺された人の話だ。

犬を撃ち殺すんじゃない。犬に撃ち殺される話だ。

狩猟をするときのパートナーは犬だ。

その犬が偶然猟銃の引き金を引き、それが偶然飼い主の頭に命中し死ぬ。

そんなことが実際に起こったと法医学者は報告しているのだ。

できの悪い推理ものですら採用されないような死に方である。

 

 

次は飛び降り自殺の話。

飛び降りる高さに男女差はないって報告から始まり、飛び降りようとする人を見に来た野次馬集団が「とっとと飛び降りろ」などと行動を促すことはどうやらちょくちょくあることらしい。

夜で気温が高い日にこういうヤジが増えるらしい。

 

 次は掃除機とポコチンの話。

掃除機がポコチンを偶然吸い込んでしまうことがあるらしい。

そしてマスターベーションでの事故の多くは掃除機つかったものだという。

 

次はパワーショベルを使った自慰による死亡事故の話。

説明しても何一つ共感できないだろうが、パワーショベルのことが大好きであり、窒息愛好のある人物がパワーショベルで首を吊りながら死んでいるのが発見されたとのことだ。

ほかにも、裸でストッキングにハイヒール姿でパワーショベルに吊るされて死んでいる男がいたりしたとのこと。

 

次は自分の肛門に拳銃ぶっぱなして自殺した人の話。

普段からマゾヒズムとフェチズムを実践する男だったから、この自殺もプレイだったのだろう。

 

次はパイロットの墜落自殺の話。

観光用飛行機の事故の2,3%は自殺によるものだとのこと。

中には飛行機運転したことのない男が自殺しようとして運転席にのって飛び立ち、航空管制官の説得に応じて着陸することにしたが、着陸の方法がわからないなんてこともあったらしい。

ちなみに、航空管制官による説得と着陸方法の説明で無傷で生還したとのことだ。

 

次は自分に120回もナイフをぶっ刺して自殺した人の話。

偏執症だったらしく幻覚でもみて自分を120回もぶっ刺したとのことだ。

他にも92回自分の頭や首や胸をぶっ刺して自殺した人間の報告や、自分の胸と腹部を刺してから11キロ離れた教会まで自動車を運転して自殺した人の報告があるらしい。

 

 次は自分の腹にナイフさして快感感じるやつが死んだ話。

何を考えても理解できない領域があることを教えてもらった。

ナイフで腹を刺すと快感感じるやつがいるという事実をどう受け止めたらいいのか・・・。

 

次は釘を頭に打ち込んで自殺しようとする人の話。

これでは死ねないことがほとんどらしい。

ちなみに直接ハンマーで頭ぶったたいて自殺するやつもいる。

 

次は爆薬で自殺する人の話。

爆発事故と自殺を見極めるためには死体の傷の形状が左右対称かどうかをみればある程度わかるとのことだ。

自殺の場合は左右対称なのだという。

でも爆発で自殺するなら遺書は残しておけとのこと。

 

次はボールペンを眼球に突き刺して脳に損傷与えて自殺した人の話。

統合失調症の人の話だ。

 

次は電気ドリルで頭蓋骨に穴開けて死んだ人の話。

まぁあれだ、トレパーネーションってやつだ。

 

次は自縛プレイで死んだ人の話。

ラップでくるんで死んだりなんだりしている。

死ぬかもしれないフェチズムがなくてよかったと思う。

 

 

 

ここまで本に書いてあったことを抜粋して紹介してきたが、ここまでの内容で本の半分である。

半分でここまでのことをぶっこんでいるのである。

とにかく法医学やばいし、人間やばい。

とくに特殊な性癖がある人間は本当に変な死に方している。

 

 

法医学というのは冷静に客観的な観点で細部まで調べあげて死因を究明するのが目的なので、死んだ人の心理描写やらなにやらは一切書かれない。

事実をただ淡々と報告するだけなのだ。

だからこそ素晴らしいと思う。

小説だったらもっと余計な描写がなされるだろう。

そういうのがないからいい。

法医学の死因報告がとにかくもっと読みたくなる。

 

 

この本の中で最も怖いのは「夢遊病殺人」の話だろう。

眠っている間に意識もなく人を殺すことがあるというのだ。

夢遊病の発作の最中に妻をナイフで何十回も刺して殺す人の報告がいくつか紹介されているんだ。

自分が夢遊病だったら寝ている間に人を殺すかもしれないし、隣で寝ている人が夢遊病ならばその寝ている人間に殺されるかもしれないんだ。

こんな怖いことはないよ。

知らない間に人を殺すのも、殺した自覚もない人間に殺されるのもきつすぎる。

 

tsukenosuke.hatenadiary.com

 

 

法医学者、死者と語る?解剖室で聴く 異状死体、最期の声?

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死体は語る (文春文庫)

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